無知の知を知りたい

少しでも人の役に立てたらと思っています。

過去に執着するな、と考える

人事は会社の方針を社員に発信する方法の最たるもの

人事異動、それは会社員であれば誰もが気にするイベントであるはずだ。会社として、こういうことをしたいから、人材を適材適所に置く。

だから、会社の方針に沿った人事が行われなければならない。

しかし、時として人事は、人を狂乱させる。

 

なぜあいつが、なぜ自分が、なぜなんだ。自分よりも劣っている奴が、重用されるのか、自分の方が適任なのにと思うかもしれない。

 

長く会社に勤め、定年間際の異動は、自分の必要性を疑うことになる。ベテラン社員の異動は、気をつかわなければいけないし、動機づけが必要になる。

 

若返りを図るため、若手社員を登用する。人間の感情は複雑である。基本的には、総論賛成だが、各論は反対だ。

何をするかよりも、誰がするのかがフィーチャーされてしまう。

ベテランの社員にとって、この若造がとか、経験不足だとか、実力不足だとか、批判や妬みなどで、若手社員の登用は不平不満の温床になってしまう。

 

実力不足。じゃあどうやって人を巻き込むか。

どんなに素晴らしいことでも、進める者を認めていないと協力する気になれない。

物事の本質ではなく、自分の扱われ方に不平不満が出てくる。

 

自分のわがままを形にするために、多くの人を巻き込む。同調して巻き込まれた人も、多くの人に協力を求める。

 

そのためには素直になって、多くの人に施しをすること。チームに貢献することで、自分を高める。本部に集まるデータだけでなく現場の生の声(ファクト)、現場の雰囲気などすべてのものの中から、事実をつかみに行くこと。率先して。

 

率先垂範。言行一致。

 

徹底する。

 

 上杉鷹山は、米沢の藩政改革を行った。

 

今の時代にも通じるものが多くある。

 

為せば成る。

 

人事を行っている方には是非読んでもらいたい。

 

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

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